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海賊は悪者か、英雄か?

前回・前々回とお話ししましたソマリア沖の海賊は、穏やかに普通の生活に戻って行ったようです。

それがどのような方法によるかは、一般の報道によれば世界の軍隊勢力に制圧されたという内容が公式の発表ですが、実際の所、日本人の実業家の木村さんからマグロ漁の指導を受けて生活の術を手にしたことで、海賊から足を洗い徐々に消滅していき、ソマリア沖が平和になったというのが、有力に思えます。木村さんがソマリア沖で漁業普及に貢献した話は、ウェブサイトの情報とか彼の著書から読み取れますが、あまり世の中全体に広がっているとは思えません。海賊を収束させたのが、世界各国連帯の軍事活動によるものだったのか、一人のマグロ漁業の指導なのか一体どちらなのかをここで追及するつもりはありません。実際の所は、それぞれ微妙に重なっていることでしょう。

 

現在も尚世界のどこかで、まだ海賊行為が起こっているようですが、我々が映画やアニメ、物語で見るいずれの海賊とはちょっと違う印象です。映画等で登場する海賊にもいろいろなタイプがありますが、独立心旺盛、冒険心、愛嬌があるそして少し獰猛であるなど、何となく映像向けのキャラクターだと思います。しかし、実存のソマリア海賊の本質は、独立独歩の自由気ままな海賊というより、やむなく生活のための所業だったということでした。

Pirate ship and historic port crane at Motlawa river in Gdansk, Poland

 

映画の海賊というと、私はディズニーの“カリブの海賊”をまず、思い浮かべます。これこそ、独立心・冒険心旺盛、そして愛嬌があるという点では皆に愛される海賊と言ったところでしょうか?!海賊が反社会的な存在であることは大方が認めていることと思いますが、世界史の教科書にしても、その本質を詳しく教えてもらえる資料はなかなかありません。

 

歴史上本物の“カリブの海賊”がいたのかどうかについては、本質をぼかされるだけで、せめて、世界史の教科書には『1588年にイギリスがスペインの無敵艦隊を破る際にドレークやホーキングの活躍があった。』というような内容です。エリザベス1世が即位していた頃1600年代は、世界の海、特に中南米を支配していたのがスペインでしたが、その支配を壊そうとしたのがイギリスです。ただ軍隊として戦争に挑もうとするのではなく、スペインの商船隊に対してエリザベス女王に支援を受けた海賊の船団による略奪行為が、イギリスのやり方だったのだそうです。但し、表向きの教科書では、イギリスの行為がいかに非人道的な海賊が行った悪さだったとしても、決してそのような表現にはなっていません。

イギリスのドレークやホーキングがいかに極悪残忍そして卑怯な手を使ったとしても、イギリスにとって英雄であるには違いがなさそうです。確かに、イギリスはその頃から、ヨーロッパの小国から大英帝国への道を歩みだしたのですから、イギリスの中で英雄扱いされるのも、ありうるのかなと思います。

Little boy pretending to be a pirate in the park

ソマリアの海賊も完璧な悪党ではなかったようです。いつの時代の海賊も、根っからの悪者はいないということでしょうか?やむに已まれず、略奪行為を起こしてしまいますが、自分の生命をも投げ出さざるを得ないほどの窮地に追い込まれて、危険な海賊を行っているのだということのようです。だからこそ、歴史での扱いも海賊は、直接的に海賊という呼び方では扱われずに、悪者というより英雄扱いになってしまうのかもしれませんね。

 

 

 

 

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