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造船業の話(その3:日本の造船業に期待する)

前回の繰り返しになりますが、世界の海運への需要そして造船需要は、間違いなく日増しに増加しています。

このコロナ禍でも、物流需要は衰えることはありません。当たり前ですよね。毎日の生活の為、食料、電気機器・通信機器、衣料、医療品など、そこかしこで必要とされるのですから。人に対しては、感染予防のため移動の自粛や外出禁止規制が要請されるのに比べ、ものの動きは巣篭もり需要はじめ普段よりも活発になる傾向があるかもしれませんから。

こんな状況にも関わらず、物流の器(ウツワ)として最も大きな役割を担う船舶そのものを建造する産業(造船業)の動きが、中国と韓国を除くと、いまだにほかの世界の国々では総じて及び腰の様子です。世界の海上の荷動き推移に関する資料を用意しました。ここ2・30年間で世界中の海上荷動きが活発化しているのが、明らかです。そのような需要があるにもかかわらず、前回・前々回にも取り上げましたが、その海上荷動きの受け皿(船舶)を建造するのが、中国・韓国に偏っているのが現状なのです。他国の情報はあまり入手できないので事情はよく分かりませんが、日本の場合は前回のコラムにも記述したように、中堅の企業が地場産業として頑張っている割に、大手企業の方向や国家としての施策に長期展望や、革新性が欠いているような気がしてなりません。

 

かつて造船が盛んだった日本や欧米諸国が、ある時中国と韓国にその座を明け渡す原因となったと言われる産業の特徴、即ち “造船産業は重厚長大で単純な産業” だとの思い込みがいまだに強すぎるのではないでしょうか?もはや造船業はそんな重厚長大で単純な産業ではなく、むしろ現在のあらゆる最先端の技術を投入できる分野なのではないかと私は考えます。

思いつくまま、挙げていきます。

  • 海上自動化運転(運航)
  • 岸壁自動発着操作
  • 陸上における船舶運行管理システム
  • 港湾・岸壁上の貨物荷役作業の合理化・自動化
  • 造船所内・工程のAI化、自動化
  • エンジン・動力の二酸化炭素排出ゼロ化
  • 船内乗組員の生活の快適化(少人数の乗り組みを前提に)
  • AI利用の海難防止・海難発生時対応

 

専門的な話には踏み込めませんが、素人のイメージを語らせてもらうと、日ごろ街中でも見ることができる最も新しい建設現場の工事作業イメージです。例えば、工事中の高層ビルのてっぺんにあるクレーンで行っている作業を見ていると、造船所の工程も同様に相当、高度化された技術で対応できていることでしょう。そうであれば日本の造船業だって国際競争力はあるはずだ!と想像しているのですが、如何なものでしょう。

 

乏しい知識・狭い視野で語っていることは自分でも承知です。意外と造船業は、領域が広いゆえにそれを総合して推進していくことが難しいのかも知れません。海事新聞などを読んでいますと、各分野での会社が集まり横断的に研究開発を進めている記事を見かけます。複数の企業が横断的に研究開発をするというのも一つの打開の方法かもしれませんが、どうも懇談会的な印象を受けます。やはり、事業を強引に推し進めるには、特定の会社が独自の技術性を発揮するという突破力が求められるような気がします。そのような観点から、総合力を有する大手企業が次世代の造船に向けて、技術力を集約して進める手もあるように思えますが・・・。やや、嫌味に聞こえるかもしれませんが、飛行機事業の開発のように、大手会社の優秀な資源を造船事業にも注いでもいいのではないかと、思います。世界の増大する船舶需要を眺めて思ったことをそのまま書いてしまいました。無責任な発言かもしれませんが、日本造船業へのエールメッセージですので、ご容赦ください。

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