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エネルギーの変遷と海運業(変わり目を迎えた現在=脱炭素社会)

コロナの感染がまだまだくすぶっています。

今年の夏はそのコロナ禍も憂鬱でしたがそれに加え、67月は梅雨の長雨、89月は猛暑と追い打ちを掛けました。東京に於いて7月の連続降雨記録は、過去の記録を上回ったとのことです。何十年に一度の豪雨が時々発生し、最近は異常気象という言葉が常套句のように言われ続けています。それによる、被害が我々を襲ってきます。もはや、異常気象というよりは、通常化した現象になりつつあります。

 

では、その原因は何かと問われれば、一言で言うと地球温暖化です。さらに突き詰めて地球温暖化の元凶は何か?最近、共通認識となっていることは、世界中が化石燃料を使い過ぎているからだということです。海運業に関係する人間からしますと、18世紀の後半に英国で産業革命が起こり、石炭を炊いた蒸気機関を利用した、輸送手段である船舶が出来上がったからこそ、今の外航海運業がここにあるので、石炭の存在を格別に有難く感じています。さらには、動力燃料が石炭から石油に変わり、蒸気機関ではなく、直接石油を爆発させて効率よく動力に転換することを学び、発展しました。

 

海運業にとっては、石油・石炭は商売道具としての船舶の動力源に利用するだけでなく、顧客から輸送物として預かる大事な収益源です。海運業は石油・石炭を燃料としても使い、また、石油・石炭を輸送することによって運賃を稼いでいます。海運にとって、なくてはならないもの、それが石炭であり、石油だったのです。

 

特に20世紀に入ってから石油の文明が花開き、庶民が利用できる自動車を初めとする乗り物、電気製品が発明され、さらに産業が進化します。それらの動力のほとんどの源が石炭・石油の化石燃料でした。日本において、特に石油消費が進むのは20世紀後半です。以下のグラフをご覧ください。日本で石油の本格的供給が始まったのが1950年頃であることが分かります。そこから一気に20年間位伸び続け、高度経済成長に大きく寄与しました。そして、その消費が同じような水準で推移したのち、また状況が変わり始めるのが、最近です。

 

 

石油を中心とする化石燃料の利用により文明の発展は、日本だけではない世界全体でのことでした。イギリスの産業革命が始まる19世紀後半から21世紀初頭までの200年ぐらいは、石炭と石油に支えられて、世界中が発展してきたと言えます。ところが、ここに来て、世界の認識が変わりつつあります。この100年から200年の発展だけでも急激な変革とも言えるのに、ここ10年くらい前から起きている地球温暖化の気候変動を受けての世界の認識の改め方は、驚くばかりです。私が海運の仕事に就いた約40年前には、石油・石炭のような化石エネルギーは世界中のあらゆる産業を推進する中心的存在だったような気がします。日本のように特にエネルギーの乏しいと言われている国は、希少で有限であるから、その資源を貴重な存在として大事に扱われることこそあれ、忌み嫌われるようなことは、一切ありませんでした。

石油については、地球に存在する量(埋蔵量)は、あと何年だとか、これが無くなったらどのように新エネルギーを確保したらいいのかというように、枯渇することにのみ脅威を抱くような環境だったと記憶します。ところが、現代の風潮は、石油を中心とする化石燃料に対しては、それが無くなることに対する心配ではなく、利用することにより二酸化炭素が増えることを心配し、出来ることなら避けたいという風潮になりつつあります。確かに、私の学生時代より日本の夏の暑さは間違いなく、厳しくなっています。平均気温は3~4度は上昇しています。二酸化炭素がその原因であろうということは、実感できます。世界の誰もがこれからのエネルギーについて、真剣に考えることが大事だと考えます。

Aerial view of oil tanker ship, Red oil tanker ship.

海運業も、石油や石炭を多く運ぶことが収入につながっていたということと、石油を燃料として船舶を稼働させることが当たり前だったのに、この考え方の修正を余儀なくされる時代に入ったと言えます。

 

 

 

 

 

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