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外航海運の中の日本船主の話

世界で一番多くの船を持っている国(Ship Owners Country)はギリシャだと、前回ご紹介しました。

今回は日本国内の話です。日本の船主が保有している外航船の保有隻数に注目して、都道府県別順位を並べてみますと、東京1849隻、愛媛1063隻、広島201隻、大阪127隻の順でした。この資料を取りまとめたのは、伊予銀行の地域経済研究センターです。

 

大手外航海運の本社が集まる東京がトップになるのは当然かもしれませんが、四国愛媛県の船主が1000隻を超える船舶を保有するという事実は、意外でした。世界でギリシャがトップになるのと、日本で愛媛県がナンバー2になるのは、どちらも経済規模からは不思議な感じがしますが、それぞれが海に面していることと、その海を越えると比較的に近いとろに陸があるという地理的関係から見ると、愛媛県とギリシャは似ている感じがしませんか?

 

私だけが勝手に感じているのかもしれませんが、日本の瀬戸内海と、ヨーロッパとアフリカに挟まれる地中海とは、距離の単位ですと、1対10 よりも大きい格段の規模(サイズ)の違いですが、とても似通った地理関係や自然環境の中にいるような気がします。それぞれの海に面する愛媛県やギリシャの多くの民が、目の前に自然に大きく広がる水面を数多く往来している内に、船を扱う仕事を脈々と受け継ぐようになったのではないでしょうか?

 

世界的な海事関連情報機関からの外航船保有状況データを伊予銀行が集計(2018年10月)して、地元の特徴が分かるように纏めてくれましたが、とても興味深い内容です。愛媛がずっと2位を保っていることに変わりないのですが、最近のその増加の勢いは他都・県を遥かに上回っています。産業として勢いのあることを示していいます。

2000年と2018年とを対比しますと、隻数ですと2倍強に過ぎませんが、容量的には5倍を遥かに超える増え方です。愛媛の船主は船舶を保有して貸し出す役目だけですが、海運オペレーター(船舶の運航者)との結びつきの強固さを想像させます。外航海運というと、ごく限られた伝統ある大手企業が行っているものという印象を与えがちですが、世界の貿易が増加している中で、そこに着目して新しい企業が進出していくというのも、日本の地方の産業の今後のあり方かもしれません。瀬戸内にはもともと古くから存在した造船企業がかなり力強いバックアップ母体であることも見て取れます。

 

実は、伊予銀行の他にも、愛媛銀行が2017年10月に “海運業の発達と現状~世界に誇れる地場産業「愛媛船主」の概要~”と題する調査レポートを発表しています。その記述の中に、「我が国の海事産業は、グローバル市場の中で厳しい競争を行っており、この国際競争に勝ち抜けば世界の経済成長を取り込んで今後とも日本の成長に寄与することが出来る産業である。・・・我が国海運企業は早くからグローバル化し、日本発着物流のみならず、三国間においても安定的かつ効率的な海上物流を提供しており・・・」との応援エールが、送られています。海運・海事産業にとって、愛媛県の金融が一所懸命と支えようとする姿勢は、とても有り難いことに思えます。それに応えて新たなる知恵が生まれることを期待します。

 

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